人口と少子高齢化を5つの指標で見る
総人口、合計特殊出生率、平均寿命、65歳以上人口割合、粗死亡率の5指標を1枚ずつ切り替えて表示します。いずれも世界銀行World Development Indicatorsの2024年値をもとに、217の国・地域を順位づけしたものです。各フレームには順位の棒グラフ、日本の値と順位、そして推移の折れ線が並びます。
| 総人口 | 12 | 日本の総人口は123,975,371人で217か国・地域中12位 |
| 合計特殊出生率 | 203 | 日本の合計特殊出生率は1.15で203位 |
| 平均寿命 | 10 | 日本の平均寿命は84.04歳で10位 |
| 65歳以上人口割合 | 2 | 日本の65歳以上人口割合は29.78%で世界2位 |
| 粗死亡率 | 209 | 日本の粗死亡率は1000人あたり13.3人で209位 |
棒グラフで各国・地域の位置を、折れ線で日本の12年間の動きを読み取ってください。指標ごとに単位も順位の向きも異なるため、フレームをまたいで値や順位を直接くらべることはできません。
要点
日本は、人口規模と人口構造という二つの物差しで、まったく違う位置に立っている。総人口は1億2397万5371人(2024年)で、217の国・地域のうち12位という上位にある一方、65歳以上人口割合は29.78%で、モナコ(36.17%)に次ぐ世界2位である。この29.78%という数字は世界値10.20%のおよそ2.9倍にあたり、この版でもっとも目立つ数字といえる。合計特殊出生率1.15は203位と下位にあり、平均寿命84.04歳は10位。規模では大国の側に、構造では極端な側に、それぞれ位置している。(出典:World Bank, World Development Indicators — Population, total/Fertility rate, total/Life expectancy at birth, total/Population ages 65 and above)
中心指標の最新値
先頭の指標である総人口を見ると、日本の2024年値は123,975,371人で、対象217か国・地域中12位である。世界人口は8,141,808,945人とされており、これは各国・地域の合計値であって平均ではないため、「世界より多い/少ない」という比べ方はできない。世界全体に占める割合という見方をすれば、日本の人口は約1.5%にあたる。上位12位までに入るということは、人口規模の面では世界の上位1割弱に位置していることを意味する。(出典:World Bank, World Development Indicators — Population, total)
上位と下位の顔ぶれ
総人口の上位はインド14億5093万5791人(1位)、中国14億0897万5000人(2位)、アメリカ3億4011万0988人(3位)、インドネシア2億8348万7931人(4位)と続く。下位はツバル9,646人(217位)、ナウル11,947人(216位)、パラオ17,695人(215位)で、島嶼部や小規模な地域が並ぶ。日本は12位で、明確に上位側にある。一方、65歳以上人口割合の上位はモナコ36.17%(1位)、日本29.78%(2位)、プエルトリコ24.72%(3位)、イタリア24.62%(4位)、ポルトガル24.53%(5位)で、欧州の国と小規模地域が中心である。出生率の下位にはマカオ0.582(217位)、韓国0.748(216位)、香港0.841(215位)、プエルトリコ0.92(214位)、シンガポール0.97(213位)が並び、日本の1.15(203位)を含めて東アジアの高所得の国・地域が集まる傾向がうかがえる。(出典:World Bank, World Development Indicators — Population, total/Population ages 65 and above/Fertility rate, total)
この10年でどう変わったか
推移データのある指標で見ていく。総人口は2013年の127,445,000人から2024年の123,975,371人へ、約347万人(約2.7%)減った。直近の2023年124,516,650人から2024年へは、1年で約54万人の減少である。合計特殊出生率は2013年1.43から2024年1.15へ0.28ポイント下がり、2019年の1.36以降はほぼ毎年下がっている。65歳以上人口割合は25.41%から29.78%へ4.37ポイント上がったが、年あたりの上げ幅は2013年から2014年にかけての0.81ポイントに対し、直近は0.22ポイントと小さくなっている。粗死亡率は10.1から13.3(人口1000人あたり)へ3.2ポイント上昇した。平均寿命は83.33歳から84.04歳へ10年で0.70歳伸びたものの、この期間の最高値は2020年の84.56歳で、2022年には83.99歳まで下がり、その後は横ばいで推移している。(出典:World Bank, World Development Indicators — Population, total/Fertility rate, total/Population ages 65 and above/Death rate, crude/Life expectancy at birth, total)
近い国とくらべる
主要国と並べると差がはっきりする。65歳以上人口割合は日本29.78%(2位)に対し、ドイツ23.20%(8位)で6.59ポイントの開きがあり、以下フランス22.15%、英国19.50%、韓国19.27%、アメリカ17.93%、中国14.67%と続く。出生率では、日本1.15より低いのは韓国0.748(216位)と中国1.013(210位)で、ドイツ1.36、英国1.551、フランス1.61、アメリカ1.63は日本より高い。平均寿命は日本84.04歳(10位)に対し韓国83.63歳(14位)、フランス82.98歳、アメリカ78.89歳で、日本とアメリカの差は5.15歳。総人口ではアメリカ3億4011万人の約0.36倍、ドイツ8352万人の約1.5倍、韓国5175万人の約2.4倍にあたる。粗死亡率は日本13.3に対しドイツ12.1、英国9.7、アメリカ9.0、韓国7.0である。(出典:World Bank, World Development Indicators — Population ages 65 and above/Fertility rate, total/Life expectancy at birth, total/Population, total/Death rate, crude)
この数字の読み方
いくつか注意しておきたい点がある。第一に、順位の向きが指標ごとに違う。総人口・平均寿命・65歳以上人口割合は1位が最も高い側だが、出生率も1位(チャド6.028)が最も高い側であり、日本の203位は低い側を意味する。粗死亡率は1位がアラブ首長国連邦0.972で最も低い側なので、日本の209位は217の国・地域のうち高い方から9番目ということになる。第二に、粗死亡率は年齢構成を調整しない粗率であり、高齢者の割合が高いほど機械的に大きくなる性質がある。日本の13.3と平均寿命10位は矛盾するものではなく、この数字を健康水準の指標として読むのは適切ではないと考えられる。第三に、上位・下位の一覧にはモナコ、マカオ、香港、プエルトリコ、マン島、英領ヴァージン諸島、米領ヴァージン諸島など独立国でない地域や人口数万規模の地域が含まれており、規模が小さいほど数値は振れやすい。そのため一律に「国」とは呼ばず「国・地域」としている。第四に、これらの数値はいずれも世界銀行のWorld Development Indicatorsによるもので、2024年値には推計が含まれ、日本国内の公式統計と一致しない場合がある。年次で更新され、過去にさかのぼって改定されることもあるため、ここでの記述は傾向としてお読みいただきたい。(出典:World Bank, World Development Indicators — Population, total/Fertility rate, total/Life expectancy at birth, total/Population ages 65 and above/Death rate, crude)
総人口を地図とグラフで見る
上位はインド14億5093万人、中国14億0897万人、アメリカ3億4011万人。下位はツバル9,646人、ナウル11,947人など小規模な地域が並びます。日本は12位で上位側です。
棒の長さは上位2か国と以下との差が極端に大きいことを示します。折れ線は2013年127,445,000人から2024年123,975,371人まで一貫した下向きで、直近1年でも約54万人減っています。
国を選んでくらべる
合計特殊出生率
上位はチャド6.028、ソマリア6.013などアフリカの国が並び、下位はマカオ0.582、韓国0.748、香港0.841と東アジアの高所得の国・地域が集まります。日本1.15はその近くにあります。
棒グラフでは上位と下位に5倍以上の開きがあります。折れ線は2013年1.43から2024年1.15へ0.28ポイント下がり、2019年の1.36以降はほぼ毎年下向きです。
平均寿命
上位はモナコ86.50歳、サンマリノ85.82歳、香港85.39歳。下位はナイジェリア54.64歳、チャド55.24歳などで、上下の差は30歳を超えます。日本は10位で上位側です。
折れ線は2013年83.33歳から2024年84.04歳へ0.70歳伸びていますが、この期間の最高は2020年の84.56歳で、2022年83.99歳まで下がったのち横ばいです。
65歳以上人口割合
上位はモナコ36.17%、日本29.78%、プエルトリコ24.72%、イタリア24.62%。下位はカタール1.68%、アラブ首長国連邦1.77%などで、日本は最上位のすぐ下にいます。
日本の棒は2位ながら3位以下から離れています。折れ線は2013年25.41%から2024年29.78%へ4.37ポイント上向きですが、年あたりの上げ幅は0.81ポイントから0.22ポイントへ縮んでいます。
粗死亡率
低い側にはアラブ首長国連邦0.972、カタール1.051が並び、高い側にはモナコ20.141、ブルガリア15.6、セルビア14.9。日本13.3はドイツ12.1より高い位置にあります。
折れ線は2013年10.1から2024年13.3へ3.2ポイント上向きです。年齢構成を調整しない粗率のため、高齢者の割合が高いほど機械的に大きくなる点に注意してください。